着回し力のある服にもデメリットがある?
着回し力のある服は必要だけど・・・

節約志向が強いためか「着回し」のきく服が人気な傾向にあります。
どんなコーディネートにも馴染む「着回し力」のあるアイテムはいくつかあると便利ですよね。私自身も着回しのきく服は何着か持っていますし、たくさん着て痛んでも同じものを買い換えたりしているアイテムもあります。
今年ので言えば、無地のTシャツが着回しのきくアイテムとして人気です。デニムとの相性はバッチリですし、きれい目なスカートやワイドパンツとの組み合わせにも馴染みやすく、誰もが一枚は持っているアイテムなのではないでしょうか。
日々のコーディネートの強い味方として自分の定番服は持っておきたいところですね。
しかし万能に思える「着回し力」の高いアイテムにもデメリットはあります。
着回しがきくアイテムというのはどうしてもプレーンだったりシンプルだったりするため、他の人と被りやすくなってしまいます。
簡単にいうと「個性を出しにくい」ということになります。
着回し力のある服のデメリットとは

◆個性が薄れる
人と被りやすいため、自分の個性が出しにくい。初対面の人に覚えてもらいにくくなってしまいます。服は思っているより印象に残るものです。
◆良く言えばベーシック悪く言えば無難すぎる
確かに「これを着ておけば安心」という無難な服はあると便利です。しかしそれに頼りすぎてしまうとその手軽さに慣れ、気付けば無難な服ばかりになってしまっているという状況をお客様からよく聞きます。
忙しい朝は無難な服でコーデの手間を省いても仕方ありませんが、せめて休日などは個性のあるアイテムを着てみてはいかがでしょうか。
◆シンプルな分、体型に合っているものを選ぶのが難しい
個人的には、これが1番のデメリットだと思っています。「着回しやすい服=シンプルな服」ということをお伝えしました。シンプルな服こそ体型に合せて選ばないと一気に野暮ったいスタイルになってしまうのです。
ここ数年流行っている「白Tシャツ」で考えてみましょう。白Tシャツは、デニムやショートパンツなどのカジュアルスタイルから、ジャケットのインナーなどビジネススタイルまで幅広く着まわせる万能アイテムですね。
白Tシャツの街でよく見かけるNGな例は「肩幅があっていない」「裾や袖の丈感が中途半端」「タイトすぎ(だぼだぼすぎ)て野暮ったい」などです。
一言で白Tシャツといっても、クルーネック、Vネック、タイトめか、ゆったりめか…などデザインやシルエットは様々です。シンプルな分、体型カバーがしにくかったり、コンプレックスを強調してしまったりするので、丁寧に選ぶことが重要です。
メリットの多い着回し力のあるアイテムにもデメリットはあります。しかし、シンプルなアイテムでも丁寧に選ぶと一気に垢抜けたスタイルになれることもあります。
「白Tシャツなんてなんでもいい」ではなく「白Tシャツだからこそ丁寧に選びたい」ですね。デメリットとうまく付き合うことでファッションをもっと楽しんでみましょう。