スタイリストが教える、買い物時に役立つフレーズ
前回は、ストレスなく接客されるコツをお話しました。今回はより詳しく、実際につかえるフレーズをご紹介したいと思います。
お買い物で試着した時、お客さんが試着室から出てきた時に店員さんが「いかがでしたか?」と聞いてきてくれます。よくある接客シチュエーションですね。
その時になんて返答をしたらいいのか分からないという方結構いらっしゃるようです。
私のお客様でも「ファッションに疎い自分が、ファッションプロである店員さんに試着の感想を伝えるのが恥ずかしい」とおっしゃっていた方がいます。
接客時に発生する会話は、基本的にファッションについてです。ファッションに関心や自信が無かったりすると、どう会話していいのか分からなくなってしまうのかもしれません。
そんなちょっと困ってしまう店員さんとの会話シーンで使える便利なフレーズを考えてみました。
困ったときに使えるフレーズ
◆興味のないアイテムを勧められたら
「あまり好みではありません」
「それもいいですが、他も見ていいですか?」
はっきり言うことに抵抗があるかもしれませんが、柔らかい言い方で伝えれば角は立ちません。自分の意思を伝えることで、新たな提案をしてもらえる可能性もあります。
◆試着してみてイマイチかなと思ったら
「また今度にします」
「もう少し考えます」
ほとんどの店員さんは、よっぽど似合っていない時以外は「似合います」と言ってくれます。店員さんは服を売ることが第一の目的なので、悪意はありません。店員さんの言葉に流されないようにしましょう。
「いかがでしたか?」と聞かれると、感想を言わなくてはいけないと考える方もいらっしゃると思いますが、必ずしもどこが良かった、ダメだったと伝える必要はありません。このフレーズで十分です。
◆試着室に入っているときに声をかけられたら
「大丈夫です」
試着したまま店員さんに見てもらうことに抵抗がある方、かなり多いのではないでしょうか。接客されたい派の私でも、試着室から出るのをためらうことは多々あります。サイズや色違いなどを持って来てほしい場合以外はこの一言でOKです。
◆声をかけられたくないタイミングで声をかけられたら
「一通り店内を見たいので、試着する時にまた声を掛けさせてください」
店員さんは商品の良さを伝えたいので、きっかけを見つけてお客さんに話かけてきてくれます。しかし、急いでいる時や店員さんとの相性が合わなそうな時などに使えるフレーズです。冷たく聞こえてしまいがちなフレーズなので、柔らかく伝えましょう。
店員さんとの距離感がうまく取れると買い物への満足度が上がる
うまくかわすフレーズを知っていると、接客されることへの抵抗感も無くなってきます。
あくまでも私の意見ですが、店員さんを避けてばかりでは、お買い物を楽しみきれていないようにも感じてしまいます。
接客が苦手と思っている方でも、思い切って店員さんと話してみたら、その時の買い物が楽しく感じたという経験もあるかと思います。
接客されたい派の私でも、相性が良いと感じる店員さんはほんの数人です。お店を3つ回って1人居ればいい方ではないでしょうか。
押しつけがましくなく、さり気なく自分に合うものを提案してくれる。そんな店員さんに出会うとお買い物への満足度がぐんと高くなります。
店員さんとのほど良い距離感を保ちつつ、お買い物を楽しんでみてはいかがでしょうか?