去年お買い物同行をご依頼くださったお客様から再度ご依頼を頂きました。
それだけでも十分嬉しいのですが、
以前コーディネートした服を「何かあるたびに着ている」と報告してくださいました。
パーソナルスタイリストをしてて良かったなと心から思えるお言葉です。
お仕事柄、取材やプレゼンなどで人前に立つ機会が多いので、
その時のためのビジネススタイルをコーディネートして欲しいと要望を頂きました。
前回に続き今回もお客様は男性2名。
2名が同じ場に立つこともあるので、並んだ時のバランスをとりつつ、写真うつりが良くなるようなアイテム選びを意識しました。
実際に行ったショップは有楽町の「TOMORROWLAND」のみ
※画像はイメージです
トゥモローランド(ルミネ有楽町店)はカジュアルからビジネススーツまでアイテム数が豊富で、
他のお客様とのお買い物同行でも何度も利用しています。
いつも数店まわってコーディネートを完成させることが多いのですが、
今回は1店目ですべてのコーディネートが決まりました。
(もちろん複数のお店を下見しています。その中でもお客様に1番似合いそうなものがあるお店から回ることが多いです。)
「スーツだと堅苦しすぎる」とおっしゃっていたので、
お2人ともジャケパンスタイルを軸にスタイリングすることに。
(※ジャケパンスタイル⇒ジャケットにセットアップではないパンツを合わせたコーディネートのことを指します。)
1名は「白系のジャケット+ブルーパンツ」のジャケパンスタイルに。
インナーは白Tシャツを合わせてリラックス感を出しました。
もう1名は、「ブラウンのジャケット+デニム」の組み合わせ。
デニムは、ぱっと見はカジュアルですが、インナーをワイシャツにすることでビジネスでもOKな着こなしになります。
服を着るシチュエーションを想像しながらのコーディネート
私はいつもお客様のライフスタイルを想像してコーディネートを考えています。
今回のお客様は、お仕事柄人前に立ったり取材で写真を撮られたりします。
そのようなシーンでは「動きやすくカメラうつりのいい服装」が最適と考えコーディネートしました。
そこで、今回私がコーディネートを組む時に考えていたことをまとめてみましょう。
◆ステージや人前で話すと、緊張やライトの熱で暑いから・・・
通気性のいいジャケットや汗じみができにくい(目立ちにくい)インナーを選ぶことで解消。
暑くなったらジャケットを脱げるように、
インナー+パンツだけのスタイルでも成り立つようにする。
脱いだジャケットは雑に置いてもOKなように、しわになりにくい素材にする。
◆身振り手振りでのプレゼンをする場合・・・
動きやすい素材の服を選ぶ。説得力が増すように、服のカラーを印象の良いものにする。
◆取材での写真撮影があるので・・・
顔写りのいいカラー・素材を選ぶ。しわになりにくい素材で、いつ撮られてもOKな環境をつくる。
◆2名が並んで立ったときのバランスを良くしたい
着ているものの素材や色、シルエットを変えて程よいバランスをとる。
お揃いすぎるとつまらない、バラバラすぎても会社としての一体感が生まれない。
どこかさりげなくリンクさせて程よい統一感を出す。(色味、素材感など)
◆それぞれのキャラクターを生かしたい
2名それぞれの好みを汲みつつ、外から見てパーソナルな部分が引き出せるようなコーディネートを心がけました。
あくまで仕事着なので、知的・信頼・清潔などの好印象を持ってもらえるようなスタイルに。
こんなところでしょうか。
あくまでこれらは私が考えていたことなので、
お買い物当日にお客様の好みや要望を組み込ながらコーディネートを完成させていきます。
決断力のあるお客様でしたので、想定していたよりも早くお買い物終了となりました。
前回よりも遊び心のあるビジネススタイルとなり、楽しみながらコーディネートすることができました。
トゥモローランド有楽町店のスタッフの方々、お力添えのおかげでかなり良い着こなしが完成しました。
この場をお借りして感謝申し上げます、ありがとうございました。